株式会社 ブレーンナレッジシステムズ 様
同社は、最上流工程から最終工程まで、ITコンサルティング、システムの設計・開発・ネットワーク・
サーバーの設計構築・運用管理までグループ一貫体制で行うIT企業グループ、ヒューマンクリエイション
グループの中核会社です。
今回は、ブレーンナレッジシステムズ様の西日本事業本部(大阪)の事業所拡大移転に伴い、
単なるオフィス空間づくりを越えた、同社の従業員に対する考え方をうかがう機会が得られました。
同社の歴史は古く、1974年の創業から数えて46年。いわゆるぽっと出のITベンチャー企業ではありません。
グループ従業員数も800名を超える大企業グループに成長しています。
従業員と共に創り上げた企業理念「ITと人財で未来を創造する」を形にするためにも
社員にどのようなオフィス環境を提供できるか?は経営の重要な課題であるとの認識のもと
今回のオフィス移転プロジェクトは開始されました。
人材を人財と考える考え方をカタチに落とし込むためのご要望は3点。
・従業員に自信と誇りを持ってもらうために上場をオンスケで進めている。
上場企業に相応しい上質感が欲しい。
・充分すぎるくらいのフリースペースを設け、結果的に社員同士のコミュニケーションを
活性化したい。
・帰社した際に、全員で迎えてあげられるような工夫をしてほしい。
コミュニケーションを活性化させたい、新しいアイデアを生み出したい、
と考える経営者は数多くいるものの上質感・充分なフリースペース・迎えてあげられる工夫、
とはっきりしたイメージをお持ちの経営者は少なく、その意味でも私たちのすべきことが明確になり、
ご要望に沿った内容を提案することができました。
例えば、ソファの配置目線の高さが少しずれるだけでも隣席を気にせず会話がしやすくなります。
変に空間を囲ってしまうのではなく、自然発生的に会話が弾む工夫をご提案しました。
「ワラワラ人がいるのと、よくしゃべっていますよ。座っている社員と、立っている社員が
いろんな使い方をしていて、本当によくしゃべっていますね。小さなミニコミュニティがポコポコできている印象ですね。
あれは多分、以前の西日本事業本部にはなかった光景かなと思います。これをやってほしかった!」
とのお褒めの言葉を頂きました。
株式会社ヒューマンクリエイションホールディングス
株式会社 ブレーンナレッジシステムズ
代表取締役社長
富永邦昭 様
「ITと人財で未来を創造する」
人材ではなく人財と表現するからには、会社としてそれをカタチにするとどうなるの?
という問いかけに応え続けて行く必要がある、と思っています。グループとしてエンジニア専用の評価制度を整備し、
何をどう頑張ると報いられるのか?
評価のモノサシを明確にしていることもそうですし、社員の投票によって決められている社内表彰制度、従業員持株会・奨励金制度。
資格取得援助金・報奨金、スキルアッププロジェクト等々もその一環です。
そうした人財に対して、「自社のオフィスにゆったりくつろげる場所を提供したい」
こうした考えを形にするために実行したのが今回のオフィス移転です。
各クライアントとの打ち合わせや開発工程において、他の会社に詰めていることが多くなりがちな当業界において、
自社におけるくつろげる空間、というのは何よりも優先して提供してあげたい、と考えていました。
どんなに優秀な人でも、人がひとりで出来ることには限界があります。
ゆったりとくつろげる空間で仲間たちと分かちあえる「対話」があって、自分は独りぼっちではない・・・
人は仲間がいれば頑張れるし、人としても成長できるのだと思っています。
そうした本質的なところがどこまで伝えられているかは私自身の課題ですが、
『コミュニケーション⇒対話』にまで昇華させてくれている社員には感謝の言葉しかないですね。
「企業としてさらに信頼を得られるような、上質感を感じられるデザインであること」などのオーダーを踏まえて、
現場の若いスタッフたちが実際に感じる「くつろげる」をコンセプトに丁寧にまとめて頂いた点を評価して、
複数のコンペ案の中からFRSさんにお願いすることになりました。
FRSさんは、今回女性チームで対応していただき、気配りや細かな要望に対する対応は非常に良かったですね。
そして何よりも、「ホテルライクな上質な空間」と「社員がくつろげる空間」を現地メンバーの声を汲み取りながら実現して頂き、
とても感謝しています。
将来的に、今のオフィスの形がずっと続くものだとは考えていません。
大切な「人財」がより活き活きと働ける環境づくりをさらに追及するために、働き方の多様性にも柔軟に対応する必要があるでしょう。
リモートワークの拠点づくりや、フリーアドレスなど、今後取り組みたいこと、研究したいことはたくさんあります。
その際は、FRSさんの事例紹介など情報収集段階からご相談したいのでよろしくお願いします。
取材実施:2019年12月