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コラム : 第82回

アジア初上陸!「オルガテック東京2022」リポート

公式Webサイト「オルガテック東京2022インプレッション」より

新型コロナウイルスの感染者数は、2022年5月6日時点で2万人/日を超えているなど、まだまだ油断すると足元をすくわれそうですが、少しずつ経済が通常モードに戻ってきていることを各所で感じられる昨今。そんな中、オフィスマーケットにとって明るいニュースがありました。

ドイツのケルン見本市会場で毎年開催されている、最も歴史のあるオフィス関連展示会「ORGATEC」が初めて東京で開催され、世界8カ国から80を超える国内外のブランドが出店しました。4月26日から28日までの開催期間で、およそ22,000人が来場し大成功のうちに閉幕しました。主催者からは、「成長著しいアジア市場のなかで、情報発信地としての東京の高いポテンシャルを証明した」との報道発表もありました。

当社でも、最新情報を収集するべく、会場である東京ビックサイトに足を運びました。今回のコラムでは、会場で撮影した写真を中心に展示会レポートをお届けしたいと思います。

オルガテックとは

ドイツ発、日本初上陸!「オルガテック東京2022」開催へ

70年の実績を誇るオフィスおよびファシリティの専門メッセ「オルガテック」は、オフィスビルやファシリティビルのプランニング、インテリア、設備、マネージメントのあらゆる分野をカバーする国際見本市です。オルガテックには世界の業界主要企業が出展し、出展者・来場者の外国企業の割合が50%以上と、高い国際性を誇ります。来場者は、専門店、卸売業者、建築家・インテリアデザイナー、そしてユーザー企業の専門家です。オルガテックは凝縮された形で世界レベルのビジネスを可能にする世界のビジネスステージです。
(ORGATEC公式Webサイトより)

アジア初開催となる「オルガテック東京」のテーマは、「ハイブリットワーク(The Rise of Hybrid Work)」。

「オフィスと⾃宅」「⾸都圏と地⽅」「本業と副業」「仕事と趣味・休暇」という、現代を象徴する様々なスタイルがどのように融合していくのかを各出展ブースを通して体感していただきます。
(ORGATEC公式Webサイトより)

日本からは、トップスポンサーとなっているオカムラ、コクヨ、イトーキなどの大手家具メーカーをはじめ、全国の有力メーカーが一堂に会し、「ニューノーマル」なハイブリッドワークを取り巻く課題を解決するプロダクトが並びました。

展示会リポート

会場となっていたのは、東京ビックサイトの南1・2ホール。出展各社の掲げるコンセプトはサステナブル、バイオフィリック、リサイクルなど、じつに多様。来場者を飽きさせない工夫を凝らした展示、意匠の数々が展開されていました。

早速、展示会場をご紹介していきましょう。

ワークプレイスの変化に合わせ、配置を自由に変えやすい可変性のある家具が多く展示されていました。

高さ違いでダイナミックにレイアウトができるテーブル

気軽に動かせる前方だけキャスターがついたソファー

 

自由に組み合わせオリジナルなレイアウトが可能なスツール

四分の一円形のユニットテーブルを組み合わせて様々なワークスタイルに対応可能

ABWを再現した空間を構築している各メーカー。それぞれのエリアがゆるくつながるような間仕切りを採用していたのが印象的でした。

オーダー可能な木素材のシースルーな間仕切り

モジュラー家具を配置してシームレスに空間を仕切る演出

完全に仕切らず意図的に隣の気配を感じさせ集中力を高める

デザイン性の高いシェルフでゆるく空間を仕切る演出

多くの企業でテーマとなっていた「サスティナビリティ」。環境負荷低減に貢献する仕組みや素材を各メーカーがアピールしていました。

家具に使われている廃漁網と再生PETからできたファブリックの見本

紙を原材料に作られたチェア。背もたれの形は折り紙をモチーフにしているそう

ゴミから作られたチェア

コンセプチュアルな展示ブースが並び、じっくりと観ながら話をお伺いしていくと、あっという間に時間が過ぎていました。

音環境をコントロールしWEB会議ができるミーティングテーブル

ニューノーマルなオフィスでは、空中チェアがトレンドに…⁉

後部座席スペースで快適にテレワークができるモバイルオフィスカー

 

オフィスの観葉植物を活性化させる特殊な照明の展示も

製品の素材やカラーサンプルをまとめて展示

 

意匠全体に木を用いたワークスペースの提案

音の課題解決に、吸音材の展示も多数

 

 

 

 

硬そうにみえ、座面は柔らかい素材で驚きました…

 

「ON」と「OFF」の切替えがしやすい在宅ワーク家具

会場には、2022年新卒入社のメンバーも参加。初々しい姿で展示ブースを回り会場の皆さんにお話を伺っていました。ご対応いただいた展示ブースの皆さまには、心より御礼申し上げます。早く一人前になって、お世話になった皆さまの製品を販売することで恩返しさせていきたいと思います。

 

 

ベストプレゼンテーションAWARD

初日には、優秀な展示ブースを評価するベストプレゼンテーションAWARDの発表も。主な受賞企業は以下のとおり。

  出展企業 出展コンセプト
グランプリ コクヨ Anyland 新たな「 」(あらゆる)を、軽やかに
準グランプリ QUON(オーツー) 気持ちのONの中でのOFF
カッシーナ・イクスシー COMODO(コモド)ー感性を繋げるワークスペースへ
(コモド:イタリア語「気楽に、快適に」)
Tesera®(三谷産業) 拓かれる、オフィスの未来像。(SUSTAINABILITY)
叶えられる、かつてない自由。(FLEXIBILITY)
オフィス空間に、かつてない姿を。(COMMUNICATION)
空間を調律する意匠。(MINIMAL DESIGN)

コクヨ

コクヨの展示は、カラフルなネオンと遊園地をイメージした遊び心いっぱいディスプレイで、斬新なオフィスの在り方を提案。会場でも圧倒的に異彩を放っていました。グランプリにも納得です。

 

 

 

 

Tesera®

準グランプリのモジュラーファニチャー(フレームの組み合わせによって多様な形状を作り出せる家具の総称)ブランドである「Tesera®」。ミニマルなデザインで、リサイクル可能な部材を必要な部分だけ交換することで半永久的に使い続けることができるサステナビリティも。

 

 

 

 

カッシーナ・イクスシー

準グランプリの一社、カッシーナ・イクスシー。同社が考える「おもてなし」の心で、訪れた人々が快適に過ごすことのできる場所を提案した展示ブースとなっていました。循環型素材を使用して開発された製品も注目を集めていました。

 

 

 

Xperience Area

ORGATEC TOKYO 公式Webサイトより

会場の一画には、オルガテック東京2022のテーマでもある「ハイブリッドワーク」をコンセプトとした企画エリアが設けられました。

  • 情報発信型オフィス「スタジオ」
  • 人間が心地よいと感じる自然環境を創出する「バイオフィリック」
  • テレワーカー参加型の「アバター」
  • ワークアウトも可能な「アスレチック」
  • 環境保全を意識した「カーボンニュートラル」

等のエリアでそれぞれのコンセプトを体験可能なスペースとなっていました。そのうちのいくつかをご紹介していきます。

バイオフィリックゾーン

 

 

ユニークなチェアが多数。ノートPCを開く来場者の姿が印象的でした

カーボンニュートラルゾーン

早生広葉樹でCO2を一般の広葉樹の約3倍吸収するセンダンの家具

 

ニューノーマルに欠かせないウェブブースも木製のものが展示

アスレチックゾーン

実際に試用できるワークアウトマシン

スタジオゾーン

実際にセミナーが開催されたスタジオ

おわりに

今回は、オルガテック東京をレポートさせていただきました。

今回の展示会は「オフィスは果たして必要か」という議論も一部である中で、

  • 人が集まることの意味や効果を最大化する
  • 人が集まりやすい、過ごしやすい環境とは

そんな論点でデザインされたプロダクトが目立った展示でした。顧客フロントに立ってそれらを提供する側である私たちにとっても、あらためてオフィスの重要性を再認識することができました。

なんと、早くも第2回オルガテック東京が2023年4月26日(水)から28日(金)で予定されているとのこと。ご興味のあるかたは是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

場所は同じく東京ビッグサイト(次回は、西ホールの予定とのこと)。事前にご希望いただければ、私たちもご一緒することも可能ですので、ご遠慮なくお声掛けください。

最後まで読んでいただき有難うございました。

(著:FRS広報チーム)

参考資料

・ORGATEC TOKYO2022 ファイナルレポート

・WHO Coronavirus(COVID-19) Dashboard