お問い合わせ

コラム : 第53回

TOKYO再開発特集2021

今回のコラムでは、2021年竣工の大型ビルの中から、魅力的な特徴をもった5つの物件をピックアップし、読者の皆様に情報をお届けしたいと思います。

2020年は、都内10区(弊社調査エリア)では、延べ30万坪以上という膨大なオフィス物件が供給されましたが、2021年の供給量は一旦の落ち着きを見せ、当該エリアの供給面積は8万坪が見込まれます。

■2021年竣工ビル5選

今回ピックアップさせていただくのは、こちらの5つの物件です。

それでは、ひとつひとつご紹介させていただきます。


世界貿易センタービルディング 南館

開発の概要

東京の玄関口のひとつである浜松町駅。この世界貿易センタービルの再開発計画は、東京モノレール浜松町駅の建替えやバスターミナルの再整備などが含まれ、浜松町駅周辺の交通結節機能の強化を図る狙いがあります。

また、MICE機能(※1)の整備、外国人滞在者支援機能及び交通・観光サポート機能の導入等により、国際競争力の強化を図り、国際的なビジネスセンターの創出を目指しています。

業務棟・商業棟などで構成される全体の延床面積は約28万㎡。今回竣工の南館の貸付可能面積は16,000坪。基準階面積は472坪です。

本館を含めたA街区と呼ばれる全体竣工は2027年12月が予定されています。

※1 MICEとは、Meeting(会議・研修・セミナー)、Incentive tour(報奨・招待旅行)、Convention またはConference(大会・学会・国際会議)、Exhibition(展示会)の頭文字をとった造語で、ビジネストラベルの一形態。参加者が多く、観光旅行に比べて消費額が大きいことなどもあり、誘致に積極的な国や地域が多数。

FRSリーシングコンサルタントより

「大手通信企業の本社が入居する東京ポートシティ竹芝など、浜松町界隈は目覚ましく進化しており評価が高まっているエリアです。羽田空港へのアクセスが重要なお客様をはじめ、全国拠点を展開されるお客様には特にオススメの物件ですね。芝離宮へのビューも素晴らしく、癒しの効果も期待できそうです」

物件情報はこちら


TOKYO TORCH 常盤橋タワー

開発の概要

東京駅前常盤橋プロジェクトは、東京駅周辺で最大となる敷地面積3.1haに及ぶ大規模複合再開発で、ディベロッパーが約5,000億を投じて開発を進める巨大プロジェクト。

この事業は、「街区の更新と一体的に下水施設、変電所、都市計画駐車場等の広域的な都市基盤を更新・再構築」に加えて、人の往来が少なかった東京駅界隈の各主要エリア、特に日本橋周辺地区との結節点として整備されることが大きな目玉となっています。

2027年に予定された開発完了時には、高さ390mの超高層タワー(Torch Tower)や7,000㎡の広場が誕生します。

常盤橋タワーとTorch Tower間の広場完成後のイメージ(公式サイトより)

FRSリーシングコンサルタントより

「丸の内界隈と日本橋界隈、長らく分断されていた両エリアに交流が生まれるのは非常に楽しみですね。基準階面積は780坪と大きく、自由度の高いレイアウトが実現できるのも魅力のひとつです。なお、このビルにはサービスオフィス機能を備えた区画も用意されていますので、アーリーステージのお客様にもご案内することができます。区画など詳しくは以下のリンクからご参照ください」

物件情報はこちら


KABUTO ONE

開発の概要

「人が集い、投資と成長が生まれる街づくり」を街づくりコンセプトとして掲げ、兜町の持つポテンシャルと周辺の街の機能との融和による、「兜町らしさ」の再構築を目指しています。

ディベロッパー公式サイトより

兜町は、東京証券取引所がある場所として知られる、古くからの証券の街。兜町・茅場町再開発の第1弾プロジェクトである「KABUTO ONE」は、国家戦略特区のプロジェクトとして認定されています。

4F、5Fのホール、カンファレンスは、株主総会、IR説明会等、投資家と企業との対話のニーズを実現させるもの。兜町を象徴するオフィスビルに相応しい設備を備えます。

延床面積は約11,849坪、基準階面積は574坪。当該エリアとしては稀有な広い面積が確保できる魅力的なオフィスビルです。

FRSリーシングコンサルタントより

「このエリアには、広い床が確保できる新築ビルは建っていませんでした。満を持して竣工するこのビルには、金融街としてのプライド、アイデンティティを示そうという、ディベロッパーの気概のようなものを感じます。東京駅まで徒歩圏内で、茅場町駅直結という好アクセスにも関わらず、まだ賃料相場に値ごろ感のあるのは大きな魅力ですね」


日比谷FORT TOWER(新橋田村町地区開発計画)

開発の概要

霞が関駅、内幸町駅、虎ノ門駅、新橋駅の4駅に囲まれ、12路線が利用可能と、交通アクセスの利便性抜群の立地。「山手線内70%の駅に、ダイレクトアクセス」と謳われています。眼下には日比谷公園が広がります。

基準階面積も720.05坪と充分な広さを有し、見渡しやすくシンプルな形状のフロアなので、あらゆるワークスタイルに合わせたオフィスレイアウトに柔軟に対応できそうです。

FRSリーシングコンサルタントより

「まず、抜群の好アクセスにも関わらず、大手町と比べてコストパフォーマンスが良いですね。設備面では、外観でも特徴的な庇(ひさし)が日差しを効率的にコントロールしてくれるので省エネルギー、もちろん眺望の確保という点からも良いですね。」


メブクス豊洲

開発の概要

豊洲は、東京駅4km圏内という好立地にも関わらず、たくさんの緑が溢れ、そして海が広がっている豊かな土地。中でも当街区は、国土交通省が「スマートシティ先行モデルプロジェクト」の一つに選定した「豊洲スマートシティ」のエリア内。最新のデジタル技術を駆使したシステムが多数開始される見込みです。

また、このエリアには、BRT(Bus Rapid Transit:バスによる高速輸送システム)という都市交通システムの運行も予定されており、よりスムーズな移動が可能に。

高潮・津波などへの対策も万全、首都直下型地震発生時想定の江東区最大津波高を上回る高さの膨張護岸が整備されています。

FRSリーシングコンサルタントより

「ワンフロア2,000坪と国内最大級の床を確保できるのも好材料ですが、この物件の大きな特徴のひとつは、スタジオ、R&D、テストキッチンなど、オフィスビルでは実現することが難しい要件に応えることができる点です。全面ヘビーデューティーゾーン(※2)という他の物件にはない設計も魅力のひとつですね。天井を抜いてもすっきりした作りになっているのも気が利いています。このスペックにも関わらず、豊洲というこれから価値が高まっていくエリアであることから賃料も非常に魅力。将来、新橋・虎ノ門に直結するBRTが整備されるのも楽しみですね」

※2 一般のビルでは、コア周りにしか設定できないヘビーデユーティーゾーン。当ビルの4~10Fは執務エリアの35%以内であれば、いずれの場所でも1,000kg/㎡の床荷重に対応可能です。3・11Fの100%が1,000kg/㎡の床荷重に対応しています。

■まとめ

今回は、2021年竣工の5つのビルを紹介させていただきました。いずれのビルも、最新の技術や思想に基づいて設計され、ワーカーにとって快適な環境が実現できそうな素晴らしいビルばかり。

このクラスの物件では、竣工の数年前から満室が確定しているケースも少なくありませんが、現在のコロナ禍の影響で、募集中の物件もあります。経済条件等の詳細をお求めのかたは、当社営業担当までお問い合わせください。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

(著:FRS広報チーム)

■参考資料

・国土交通省プレスリリース

・鹿島建設プレスリリース

・三菱地所オフィス情報「常盤橋タワー」

・平和不動産 日本橋兜町・茅場町活性化プロジェクト

・清水建設 日本初の「都市型道の駅」を豊洲エリアの自社開発施設に整備