■インターフェイス社の考えるサステナビリティ
——御社では、実際どのような環境・サステナビリティのための取組みをされていますか
杉尾氏:分かり易い製品や制度をご紹介しますね。
i2(アイツー)
杉尾氏:元々タイルカーペットは、製造ロットが違うと色味や風合いの違いが目立ってしまうものですが、アイツー製品は、柄が複雑でランダムにデザインされているため、製造ロットの違いによる色味や風合いの違いが出にくくなっています。そのため、品番ごとにお客様側で在庫を保有する、いわゆるロット管理の必要がありませんし、当社としても、在庫製造のために余計なマテリアルを使わないで済むため、環境に優しいのです。
——購入したお客様がそれを来訪者に語ると、環境意識の高い会社と思ってもらえそうですね
杉尾氏:そうですね。インパクトのあるストーリーになると思いますし、話題の広がりも期待できますよね。
Circuit Board(サーキットボード)
複雑なデザインと色と組み合わせによって自由な表現が可能
カーボンオフセット(Co2相殺)証書
カーボンオフセット証書(FRS親会社の㈱フォーバルに提供いただいたもの)
杉尾氏:インターフェイスの全ての製品は、製品の原料調達から製品の寿命を終えるまでに発生するカーボンを相殺しています。したがって、お客様は、購入するだけでカーボンオフセットの取組に寄与することができることになります。インターフェイス社の製品のご購入によって、いったいどれだけのカーボンを相殺できたのか、証書を発行しお渡ししています。
——それは、私が購入者なら必ずいただきたいですね。ブランディングに寄与しそうです
岩永氏:従来は「環境に優しい商材ですよ」までしか言えませんでした。それが、インターフェイス社の製品は、定量的に見える化ができています。証書は、エントランスに置きたいというお客様からのオファーが殺到していますね。昨今、SDGsの意識がやっとのことで盛り上がり始めています。インターフェイス社の製品はこの文脈にぴったりと合致しています。
——オフィスデザインは、どうしても予算ありきのご提案になりがちですが、御社の製品はその予算の枠を超えていける可能性がありそうですね
小倉氏:顧客にご提案する際にも、その点はやはり重要です。床にもしっかりしたデザインが施されているオフィスにこそ、優秀な人材が集まってくるのだと考えています。
杉尾氏:私たちは、美しいデザインだけでなく、コンセプトやストーリーをお届けしています。ただカーペットを販売しているだけではないんです(笑)
岩永氏:美しく、機能的なデザイン群なので、当然追随する模倣品が出てきますが、そういう製品にはストーリーがないですよね。
小倉氏:真似されなくなったら終わりだ、とも言っていますしね。
岩永氏:営業としては困ることもありますけど(笑)
——たしかにそうですね(笑)
小倉氏:それと、床材は、ある年数ごとに廃盤にしなければならないタイミングが訪れるものですが、インターフェイス社は、原材料の供給が終わらない限りは、廃盤にしません。それも長くお客様に使用いただけることに繋がっています。
——徹底されていますね!
杉尾氏:インターフェイスは、業界トレンドの半歩先を歩いています。お客様がまだ気付いていないニーズを察知し、製品開発していくことで新たなトレンドを生み出しています。例えば、コロナ禍で抗菌製品が注目を集めていますが、当社の製品は、すべて標準で防汚・抗菌加工が施されています。
——それはコロナ禍においても非常に安心材料となりますね!