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コラム : 第36回

継続的な運用と見直しが必要。防災備蓄とBCP対策


過去の大震災を機に企業防災を見直した企業様も多かったと思います。
社内備蓄、BCP対策、在宅ワークの導入など震災後はこういったワードを当たり前のように目にします。 大きな災害がなくとも日本では毎日、大きさに限らずどこかで地震が発生しています。 一度用意された備蓄品の入れ替えなど、継続して購入されていますか?その使い方を社内の従業員は把握されていますか? 災害時の運用フローやルールの見直しをしていますか?

備蓄品やBCP対策方針は最初に作るだけではダメで、継続的な見直しが必要です。
今回は、そんな社内備蓄とBCP対策の見落としがちなポイントについてお話しします。

■最初に準備するだけではなく、定期的に見直そう

食料は確保するだけではなく、その後のゴミ処理まで考えよう

過去の大震災を機に、防災への関心も高まり社内備蓄品を揃えている企業やビルも多いかと思います。 ただ、中々非常食を大人数で食べる機会は少ないですよね。
非常食の見落としがちがポイントは・・・。

・大人数で食べると意外と臭ってしまう。(周囲への配慮)
・ごみ処理の問題まで考えて非常食を用意していますか。
・アレルギーを持った社員に対しての非常食はありますか。
・非常食が大きいサイズばかりになっていませんか?
(冷蔵庫が使えなくなることを考慮し、使い切りサイズを推奨)

ある企業では、賞味期限が近い非常食を社員に配布し、普段から作り方や食べ方を実際に体験しているそうです。
普段からそういった機会を設けて、有事の際はスムーズに動ける体制を作る必要があります。
今の時期は多くの企業が年度末ということもあり、備蓄品の見直しや買い替えを検討されることも多いと思いますので、是非参考にしてみてください。

簡易トイレの使い方

非常時は水道が止まる事が考えられるため、トイレが使えなくなる状況が想定されます。
トイレの見落としがちなポイントは・・・。

・水道が止まるとトイレは臭いや汚れが次第に目立つようになる
 ⇒行きたくなくなる
 ⇒トイレを我慢してしまうという 悪循環

・非常用トイレセットの使い方が分からない。
・排泄後のゴミ処理どうするか決まっていない、知らない。

トイレ周りの問題は衛生的な面からもしっかり環境と場所を整えて設置しておく必要があります。 事前に非常用のトイレセットの使い方、その後の汚物の処理方法までしっかり決めておく必要があります。 そんな排泄物に適した臭いにくいゴミ袋などもありますので有効活用して検討してみましょう。


【トイレダスト回収バッグ】

https://www.kokuyo.co.jp/com/press/2011/10/1193.html

帰宅困難者に関して

基本的な方針としては、「むやみに移動を開始しない」というのが原則ですが、災害から数日経つにつれ、 家庭の事情などの理由で帰宅を試みる人が増えると考えられています。

帰宅が可能かの判断基準は、
・帰宅までの距離が10km以内の人は全員「帰宅可能」
・帰宅距離10km~20kmでは、被災者個人の運動能力の差から1km長くなるごとに
 「帰宅可能」者が10%低減していく
・帰宅距離20km以上の人は全員「帰宅困難」とする

帰宅希望者の見落としがちなポイントは・・・。

・自宅までの距離が20km以内でも、道中の障害により通行止めや迂回が必要。
・社内で同じ方面に帰宅する人を把握していますか。
・長距離歩くことを想定し、防災マップ、携帯備蓄品、スニーカーなど用意できていますか。
・帰宅路は把握されていますか。

災害当日いきなり何十キロも歩ける人は少ないかと思います。企業様の中には、 自宅の近い人同士でチーム分けをし健康イベントと絡め、会社から自宅まで歩いて帰ってみる 「歩いて帰る運動」を実施しているところもあります。
場合により、帰らずに留まるという選択が必要な時もありますので、有事の際は総合的な判断が必要です

マスク足りていますか?

新型コロナウィルスの脅威で実感しているように、災害時においても衛生面や感染症リスクを考慮して、 事前に「マスク」の準備が必要になってくると考えられます。
マスクの見落としがちなポイント・・・。

・今私たちが経験しているようにマスクの購入が困難になる。
・救急セットに入っているマスクだけでは足りない。
・使い捨てのマスクがほとんどなので、災害時に毎日全員に配る事が難しくなる。

新型コロナウィルスの影響で街でもネットでもマスクの購入が非常に困難になり、買いたくても変えない状況が続いています。
救急セットなどにマスクが備わっている事はありますが、社員が毎日使える分を準備している企業様は少ないかと思いますので、 マスクの備蓄も必要になってくるでしょう。

そこでプロテクティブマスクというマスクをご紹介します。
これは医療用の不織布マスクですが、4層構造からできたマスクで、より様々な病原菌をブロックし、 使い捨てではなく表面に汚れが目立つまで着用が可能なので経済的です。
マスクも種類がありますので、様々な視点からの検討が必要です。

【プロテクティブマスク】

https://delfinocares.co.jp/musk.html

■まとめ

多くの企業様が年度末に近づいていると思いますが、備蓄品の見直しなどはされていますでしょうか。 防災備蓄品は揃えて終わりというケースが多く、実際に運用や見直しをする機会がほとんどありません。 現実、日本は毎日全国のどこかで地震が起きており、都心直下型地震が起こる可能性も指摘されています。
備蓄品を揃える上で、見落としているポイントもあるかと思いますので、運用などの面は社内で話し合い、 社員全員がその使い方を含めで共通理解しておく必要があります。

【参考資料】
・大規模地震の発生に伴う帰宅困難者対策のガイドライン

http://www.bousai.go.jp/jishin/kitakukonnan/pdf/kitakukonnan_guideline.pdf

・帰宅困難者等に係る対策の参考資料

http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/senmon/shutohinan/pdf/sanko02.pdf