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コラム : 第24回

自然と触れ合うオフィス空間が注目されている理由。


バイオフィリックデザインという言葉をご存知でしょうか。
バイオフィリックデザインをオフィスに取り入れる事で、従業員の生産性向上やストレスレスはもちろんですが、 個々の幸福度向上に繋がりやすいとして注目を浴びています。

■バイオフィリックデザインとは?

バイオフィリックデザインは、バイオフィリアという考えから来ています。
バイオフィリアとは、人間は人工的な環境よりも自然環境を好むという性質であるという、 1984年にエドワード・オズボーン・ウィルソンが初めて提唱したもので、 バイオフィリアの概念を反映したデザイン空間の手法をバイオフィリックデザインと呼ばれています。
オフィス空間に取り入れることで、 従業員の幸福度や生産性が向上するという結果が様々な調査から分かっています。

■どんな効果があるのか?

Human Spaces社の調査によると、職場で最も求められている要素の1位は「自然光」である事が分かり、 2位に観葉植物、3位に静かな環境、4位に海が見える眺望、5位に明るい色と重要度の順位が並んだ。


また、オフィス環境に自然光や植物など自然の要素を多く取り入れた環境は従業員の幸福度が高く、 生産性や創造性の向上に影響していることが分かっています。
幸福度は15%、生産性は6%、創造性は15%それぞれ上昇する傾向にあると報告されています。

■何をオフィスに取り入れるのがいいのか?

窓がある/窓からの眺望が良い

アメリカの調査では、窓から景色を見て働いている従業員はそうでない従業員に比べ
ストレスレベルが低く、ストレスからの回復も早い事が分かっています。
そのため、窓際に業務ができるスペースやフリースペース、 休憩スペースにすると、心的なストレスから解放ができる空間にすることができます。
ある企業様では、窓際のスペースは朝が特に人気なのだとか。

採光が取れるオフィス

採光が入るオフィスが理想とは言え、世界の労働環境の50%近くは自然光のない職場環境である事が分かっています。 しかし、ヨーロッパの多くの国では自然光と生産性は強く関連性があるとされ、 また、ストレスの軽減にもつながるとオフィスへの自然光の必要性が重要視されています。

オフィスにグリーンを置く

オフィスにグリーンを取り入れるのは効果的です。
職場内に緑化空間があるオフィスは、より幸福度が高く、 ひらめきや刺激も受けやすくポジティブな気持ちが生まれやすくなります。 一方、緑化空間が無いオフィスは不安や退屈などネガティブな気持ちが生まれやすくなります。

効果的なカラーを利用する

幸福度を高めるカラーは、緑、青、茶色、白と、アースカラーがメインです。
また、生産性向上には、青・緑・黄色・白、創造性には、黄色・緑・白が効果的とされ、
グレーが多く使われている空間は、ストレスを与えやすく、熱意や生産性、創造性を低下させやすくなります。

■まとめ

今回はバイオフィリックデザインについてご紹介いたしました。
自然と触れている事で人は幸福を感じやすく、そこから生産性の向上にもつながる事が分かりました。 弊社でオフィスをご案内する際も「採光が良いオフィス」がキーワードになる事も多く、 自然な光が入る明るい物件は印象にも残ります。
最近では、表参道ヒルズにあるスターバックスコーヒーにもこのバイオフィリックデザインが取り入れられていますので、 近くに寄られた際には参考にされてみてはいかがでしょうか。 オフィス空間のみならず、人が自然と触れ合う空間は今後さらに注目されるはずです。

【参考資料】

・世界中の職場におけるバイオフィリックデザインの効果(Human Spaces社)

http://interfaceinc.scene7.com/is/content/InterfaceInc/Interface/AsiaPac/WebsiteContentAssets/Documents/Brochures/Japan/wc_humanspacesreport-jp.pdf